2021年 12月 08日
アップルレザー
廃棄りんごから生まれた
軽くてやわらかなバイオレザー。
アップルレザーは、廃棄予定のりんごをアップサイクルして生まれた、環境に優しいヴィーガンレザーです。ジュースやコンポート作りで残ったりんごの搾りかすや皮を利用したバイオベースの素材で、ソフトで軽く、お手入れも簡単なのが特徴です。私たちが使っているアップルレザーはVegatex社のもので、中国で生産されています。
<アップルレザーができるまで>
- 回収されたリンゴを乾かして粉末状にします。
- できあがった粉末(バイオマスパウダー)を、木材パルプなどの天然繊維と一緒に水溶性ポリウレタンと結合させます。
- 綿とポリエステルの基布(裏地)にコーティングします。
<Vegatex アップルレザーの特徴>
- 発色に優れ、水に濡れても変質しない
- 耐久性があり、通気性がある
- 軽くて滑らかな手触り
アイファーマッサンスの製品に使われているVegatexのカラーパレットは、とってもカラフル。日本でVegatexを扱う生地屋さんの色見本とは異なる海外仕様となっています。そのため、日本では手に入らないオリジナルカラーがあるのも特徴です。
<環境と人と動物に優しい理由>
- 再生可能なバイオ資源が66%
66%のうち、33%がりんごの廃繊維、残りの33%は木材パルプとなっています。基布にはオーガニックコットン、ポリエステルとコットンの混合素材などが使われています。
- 環境への負荷が少ない水溶性ポリウレタンを使用
通常の合成皮革では、トップコートに有機溶剤(トルエン、ジメチルホルムアミド)を使用した「溶剤系ポリウレタン」を使いますが、そのような有機溶剤は大気中の汚染物質であるVOC(揮発性有機化合物)を含みます。Vegatexで用いられるのは「水溶性ポリウレタン」。有機溶剤を使わず、有害物質の排出や使用する水の量を抑えることができます。
- 環境と動物へ配慮した製品の証