ブランド名の由来

アイファーマッサンスは、創設者であるジェニファー・ガードナーとその夫ゲイリー・ガードナーの長年の経験と専門知識、そして地球に敬意を払うというコミットメントに基づいて設立されました。
この情熱は、私たちの環境・社会・持続可能性への配慮とその名前に反映されています。


(I)nnovation + (Farm)ing + Ren(aissance) = iFarmaissance
イノベーション+農業+再生

私たちの心の中には、ファッションの伝統と魂の再生を創造し、自然との調和に触発されたエコシックな製品を開発して未来に影響を与えたいという願いがあります。
私たちが使用している素材はすべて、何らかの形で持続可能なもので、以下のようなものがあります。

バイオベースのヴィーガンレザー
デッドストック・ファブリック
再生ポリエステル
オーガニックコットン

私たちは、自分たちが地球とつながっていると考えることで、自分自身と地球を癒し、再生することができると信じています。

ロゴに込めた想い

私たちのロゴは「生物多様性」から着想を得ています。1本の木が、鳥や昆虫などの複雑な生態系を表しています。自由にはばたく鳥のように、私たちには自然の一部として学び、探求し、貢献する選択肢が与えられています。
環境に良い選択で心を高め、それが地球のためになることを思い起こさせてくれる。それが、ロゴに描かれたバードツリーなのです。

生物多様性とは「生きもののにぎわい」

生きものは私たちの衣・食・住に欠かせないものであり、豊かな暮らしの基礎となるもの。生態系の安定のために、生きものは捕食・被食の関係、共生の関係など、それぞれが密接に関係しており、その相互作用は種が多いほど安定します。

しかし、生きもののの乱獲、自然破壊による生息地の消失、移入生物など、残念ながら生態系を崩す原因のほとんどは、人為的なものです。

そして生物多様性に危機をおよぼす原因のひとつに「気候変動」があります。地球温暖化は、温室効果ガス(GHG )で地表が温められることによって起こります。生きものの恩恵を受ける一方で、人間の営みは気候変動を引き起こす要因となってきました。
GHGにはCO2やメタンが含まれ、CO2は石油、石炭、ガスなど化石燃料を燃焼させることによって排出されます。メタンは埋め立てられた大量のゴミからも排出されています。
そのため、CO2を減らすこと、ゴミを減らすことは気候変動対策につながるのです。

バイオベースのヴィーガンレザーを選ぶ理由

動物の皮から作られる天然皮革の多くは、食肉の副産物を有効活用している一方で、畜産によるCO2やメタンの排出、飼料を栽培するための森林伐採、土壌劣化や水質汚染などの環境問題も抱えています。また、ゾウ、ワニ、ヘビなどのエキゾチックレザーのように、皮をとるために殺される動物の革も存在します。また、天然皮革に代わる素材である合成皮革や人工皮革は、動物性でないという意味ではヴィーガンレザーですが、素材には望ましくない化学物質や汚染物質が多く含まれています。
そんな中、現代の革新的な技術によって開発されたのがバイオベースのヴィーガンレザーです。
素材そのものが環境に優しいだけではなく、製造工程においてもエネルギーや水、化学物質の使用量が抑えられています。

選択するのは自由

バイオベースのヴィーガンレザーは、これまでなかった新しい選択肢。
持続可能な未来のために、数々のコストや手間、そして「未来を変える」という強い意思をもってを開発された素材です。私たちは、それらの素材から作られたファッショナブルで機能性の高いバッグや小物で、現代の女性たちのライフスタイルに寄り添いながら、新しい選択肢を提案します。
何を思い、何を選ぶのか。
選択は私たちの意思表示であり、責任ある行動を促すものでもあります。

進化する素材

アイファーマッサンスのバッグに使われている素材は、環境への影響という点では完璧ではありません。バイオベースのヴィーガンレザーは新しい素材のため、ライフサイクル・アセスメントは完了していないのです。ライフサイクル・アセスメントとは、原料の調達から廃棄・リサイクルに至るまでの環境負荷を定量的に算定する手法のこと。時間をかけて継続的に技術革新を行ってこそ、最良の革の代替品として認められる素材へと進化していきます。

私たちはブランドのコンセプトである "Farm to Closet "から始まり、製品の耐久性を向上させ、使用済み製品までの完全な循環性を確保することで、最終的にライフサイクル・アセスメントを実現させたいと考えています。

創始者について

日本のみなさん、こんにちは。
アイファーマッサンス創設者のジェニファー・ガードナーです。

私がハンドバッグ業界に入ったのは、1988年、大学を卒業したばかりの18歳のときでした。

父のハンドバッグ工場の12人の従業員が働くサンプルルームで縫製を学んだのが出発点で、その後、バッグのパターン作り、素材や金具の調達、生産、品質管理・保証、物流、輸出、そして世界中で開催される見本市への参加などを経験しました。

それから15年の間に、父の工場は100人規模から600人規模へと発展。
私はプロのマネジメントスキルを身につけるため、ISO9000品質管理システムを学び、工場の管理代表者となりました。

その後、ハンドバッグの世界をより広い範囲で経験するためにアメリカの上場企業へ転職。
最初に担当したクライアントはVera Wang、次にAvon、Tory Burch...と、数多くの高級ファッションブランドを担当しました。
最後の仕事は、ユニバーサル・グループのハンドバッグ工場で、600人の従業員が働くCOACHのサンプルルームを監督することでした。

このCOVID-19の時期を経て、私は夫とともにiFarmaissanceを立ち上げました。
私たちの関心は、環境、経済、社会への影響へと移り、今では社会的責任の意識が私たちの意思決定のほとんどを動かしています。

これが1988年から私が歩んできた道のりです。

iFarmaissance創設者
ジェニファー・ガードナー 

 ネット・ゼロ・エミッションを目指して

2021年、私は英国ケンブリッジ大学の「ビジネスと気候変動」コースを修了しました。テーマは「ネット・ゼロ・エミッションを目指して」です。
このような貴重で楽しい学習の機会に感謝したいと思います。素晴らしい経験でした。

私はこのコースから多くのことを得ました。
気候変動や低炭素社会への移行に関する自分の知識を深めるだけでなく、ネットゼロの目標を達成するために必要な変化をもたらすために、他の人に影響を与える方法を実践することができました。

積極的な気候変動を効果的に起こせるのは、一人の人間ではありません。私は、できるだけ多くの影響力を発揮するために、自分自身の行動計画を立てました。

2021年10月、同コースを優秀な成績で終了した実績が認められた私は、来年度からは査定員として評価する立場になるよう、ケンブリッジ大学から正式に招待されました。

脱炭素の旅を続ける皆さんにも、ぜひ変化を起こしていただきたいと思います。
一緒に。私たちの未来のために。
なぜなら、その未来は私たちが形作り、デザインするものだからです。

私たちのミッション

私たちのインスピレーションは、自然との調和から始まります。

アイファーマッサンスは設立当初から、SDGsの12番目のゴール「つくる責任・つかう責任」、13番目のゴール「気候変動に具体的な対策を」の2つに特に注意を払いながら、サステナビリティの基盤を築いてきました。

ファッション性とサステナビリティを両立させた製品づくりは、環境と人に優しいエシカルな素材を調達し、天然繊維と革新的なバイオ技術のバランスにより、環境にインパクトを与え、未来を変えるものです。

ビジネスの力を利用して社会的インパクトを与える画期的な方法として、企業の成長のために必要なあらゆる側面を、環境や気候変動、社会に与える影響と照らし合わせて検討しています。

私たちがミッションとして掲げるのは、2050年までに地球上の温室効果ガス(GHG)を実質ゼロにするというカーボンニュートラルな未来。責任ある仕入れと生産により、 CO2排出量を抑えています。

環境への影響を軽減するために、本革とポリウレタンの代替素材を使用し、次世代のためにデザインされたサステナブルなバッグ。

そのデザインビジョンは、環境への責任と美学を組み合わせたもので、美しい瞬間と永続的なグローバルインパクトを生み出します。

Crafted for the Future. 
一緒に未来を創っていきましょう。